ちょっといい話

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我が家のすぐ前にある小学校で、晴れやかな卒業式

全校児童は9人。今年の卒業生は1人しかいません。

たった一人の卒業生をにぎやかにおくりたいと、

校長先生は式へのご招待の声掛けをなさり、

”読み聞かせ”のボランティアをしている私も

ご招待に預かりました。

先生や子供たちが手作りしたお花や折り紙で

廊下も天井も華やかに飾られ、

体育館に並んだ8人の在校生と、

父母、お客様の前に卒業生が現れる入り口は、

鮮やかなアーチが作られました。

担任の先生に伴われて入場した卒業生は

、とても立派で可愛らしい子でした。

式次第は、100人の卒業式も

1人の卒業式も同じ。

昔と違って、

蛍の光も

仰げば尊しも歌うことはなく

子供たちが歌う歌は「ビリーブ」という

私の知らない歌。

「送る言葉」は、

8人がかわるがわる卒業生と過ごした

日々のことを伝えてくれました

たった9人の子たちが

外で遊んでいる様子をいつも見ていた私には

ひとしおの心のこもった言葉に響きました。

卒業式に臨む先生や子供たちの緊張は、

どこの学校もいつの時代も同じなのでしょうが、

とても温かな、良い卒業式だったと

感じました。

新学期は新入生がいないので入学式はなし。

過疎の進む地域が抱えている将来を

この子たちがどう受け止めていくのか、

考えさせられる式でもありました。

新聞 投稿 平成22年3月29日 

*** 好子さん(77歳 主婦)

( 胆振管内豊浦町)